1st 配信シングル 「カレンダー」 解説
- Rocuro

- 2023年7月28日
- 読了時間: 3分
こんにちは。Rocuroです。
Rocuroの音楽部屋、初の投稿です!
Rocuroの音楽部屋では、
・楽曲解説(IROHA楽曲のエピソードや制作秘話などの紹介)
・機材紹介(音楽機材の紹介。マニア向け)
・音楽紹介(RocuroやRionの好きな音楽、IROHAのルーツとなる音楽の紹介)
・その他音楽にまつわるイロイロ
を発信していく予定です。
記念すべき初回では、すでに配信が始まっている1stシングル「カレンダー」の解説をします!
みなさんすでに聴いていただけていますか?
まだの方はチェックしてみてください!
さて、
「医療現場や障害のある娘から学んだこと、感じたことを発信していく」
IROHAですが、カレンダーという楽曲はコロナ禍についての曲です。
しかしその目線は医療者ではなく、学生さんのものです。
この数年、世界を大きく揺るがした新型コロナ感染症。
医療現場でも非常に大きな問題でした。
Rocuroも新型コロナ感染症の診療に関わりました。
COVID19は、さまざまな悲しみを生み出しました。
それは、病気そのものの症状以上に、それを取り巻く環境から生まれるものが大きかったように思います。
隔離され、最期は家族にすら会えず。
死亡確認の際にも、ご家族はテレビ電話。
葬儀すらもままならない時期もありました。
コロナではない疾患で入院された方も、感染対策のために面会できず。
認知症でコロナが理解できないご老人は、一度も面会に来ない家族に「捨てられた」と感じ、その生涯を閉じていくこともありました。
IROHAは、この感染対策についての是非を問う気はありません。
誰も正解が分からなかった未曾有の感染症に、必死になって医療者含めて立ち向かった結果であることを一番理解しているつもりです。
もちろん不必要なことも含まれたでしょう。
やり過ぎの面もあったのでしょう。
しかしそれは振り返った今だからこそ言えることで、その時には人命のために懸命になったのです。
病院以外の場所でも、計り知れない悲しみと我慢を生み出したことでしょう。
青春を奪われたやるせなさは相当なものだったでしょう。
曲の中に登場するのは大学生となった女の子。
田舎の高校生でしたが、大学生になると共に上京した、そんな女の子。
大学生となった今ではコロナは5類感染症となり、当時とは様子の異なる世の中になってきました。
当時の無気力だった女子高生と比べると、少しずつ希望が持てるようになりました。
それでも、心の中に空いた部分は埋まらないまま。
「カレンダー」という曲は、学生さんの目線から「我慢を強いられた」という事実と悲しみ、やるせなさ、そして今後への希望を歌います。
ですが、大人たちが「我慢をさせた」ことの是非については触れていません。
そこへの怒りや反発も込めていません。
医療に携わる者として、必死に戦った(今もですが)者として、
「感染対策は悪だった」
などという短絡的な曲を発信するつもりはありませんでした。
では、IROHAはこの曲から何が伝えたかったのか。
そんなことを考えながら、聞いてもらえたら幸せです。
そんなことは考えずに、ただ音楽として楽しんでもらえても幸せです。
Rocuro




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